「打つ手なし」と「うそつき」

「打つ手なし」と「うそつき」

今回ご紹介するのは若者がよく使う、おもしろ一言フレーズです。
日本語では「チョベリバー(very badの略)」などが一昔前に流行りましたね。

このような若者言葉は何も日本だけではありません。
ベトナムでもユニークな慣用句が多々ありますので、不意にベトナム人に対して使ってみると、びっくりして爆笑してくれること間違いありません。

「打つ手なし」と「うそつき」

ここでご紹介するのは2つの慣用句。
1つは「打つ手なし」。
状況によって、さまざまな略が考えられますので、筆者も考え得る限りの日本語訳を挙げてみたいと思います。

もう1つは「うそつき」です。
単語の意味を理解すると、なかなか面白いので、こちらもご紹介させてください。

Bo tay(ボー タイ)
→打つ手がないね/もうお手上げだ/もう仕方ない/もう無理だあ/ギブアップ!

Xao ba co(サオ バー コー)
→嘘つけ/嘘ばっかり!/ありえないよ/なんでやねん

このページで紹介したベトナム語のフレーズを音声で聞くことができます。

こんな訳ができます。
「Bo tay」は「手を縛る」と直訳できます。
両手が縛られたら何もできませんよね。
つまり、「打つ手がない」というニュアンスの状況で使います。

「Xao ba co」は、「xao=嘘」、「ba=父親」、「co=年上の女性」となります。
父親や年上の女性は嘘をよくつくことから、転じて生まれた言葉なのか、それとは別の由来を持つのかはベトナム人に訊いても定かではありませんでした。
上記2つを会話の中で用いると、絶対にベトナム人は笑ってくれるので、是非試してください。

ベトナム人のおおらかさ

これまで数多くのベトナム語を学習してまいりましたが、それでも実際の会話となると、半分も通じればいい方でしょう。
それほど声調言語というのは日本語の体系とはかけはなれたものであり、難易度が高いのです。
うまくなるコツを筆者なりに考えたところ、「一度通じなくても諦めない」ことではないかと思います。

まず、相手は外国人がベトナム語を使うとは思ってもいませんし、外国人訛りの発音に慣れてもいません。
ですので、1回言っただけでは通じないことがほとんどです。
そこで相手が首を振っただけで挫けてしまうのは、少々勿体ないところです。
2度3度と諦めないで、ジェスチャーなどを踏まえてベトナム語を話せば、きっと相手も理解してくれるかと思います。

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