「料理がまだ来ない!」

「料理がまだ来ない!」

前回の記事では最後に「ベトナム人はオーダーミスをよくする」ことをご紹介しました。
今回ご紹介するのは、それに類似したトラブルである「料理がまだ来ない」ことです。

この原因は2つ。
1つは単純にまだ料理ができあがっていないこと。
もう1つは「オーダーを厨房に回すのを忘れている」ことです。
そして、悲しいことに大体は2つ目が原因であることが多いです。

「料理がまだ来ない」

ベトナムのレストランでは、日本のレストランの多くが採用しているような電子機器を用いて入力した注文が自動的に厨房に飛ぶようなシステムはありません。
手書きならまだしも、ほとんどのレストランはスタッフがメモをすることなく注文を暗記して、それを厨房に伝えます。
ですので途中他の客に呼ばれたら、暗記した注文を忘れてしまいます。

Chua co!(チュア コー!)
→まだ来ていないよ!

このページで紹介したベトナム語のフレーズを音声で聞くことができます。

「chua=まだ」、「co=持つ」という訳が成立します。
直訳すると「まだ持っていない」と訳しますが、これは料理が来ていないときに使用する慣用句です。
テーブルを叩いて「チュア コー!」とスタッフに言えば、慌てて持ってきてくれるでしょう。

同時に持ってくることをしない

例えば二人でレストランに行ったとします。
同時に注文しても、料理ができる時間はそれぞれ異なりますね。
しかし、日本のレストランでは大体二人の料理は同時に持ってきてくれます。
これは日本におけるサービスの一環ですね。

一方ベトナムは異なります。
料理ができたもの順に運ばれますので、例えばパスタとステーキを頼んだ場合、パスタを食べ終えたくらいにステーキが運ばれることがしばしばです。
「コンロは1つしかないのか」と怒りたくなりますね。

国が変われば文化が異なります。
日本のようなサービスは海外では期待できませんので、つい苛立ってしまうことがありますが、そこは「ベトナム人って大らかだね」と笑って許してやってください。

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