「ごきげんいかが?」

「ごきげんいかが?」

前回ご紹介したように、友人同士の挨拶の基本は「ご飯食べた?」です。
しかし、もちろんそれだけではなく、さまざまな言い方があります。

日本語では「元気してる?」が男性女性問わず定番となっているかと思いますが、ベトナム語でもこちらも普段からよく使われています。

元気ですか?

日本語では「元気してる(ですか)?」と相手と自分の立場によってタメ口か敬語かを使い分けますね。
英語では「How are you?」、「what’s up」、「How have you been」などがありますが、いずれも敬語はありません。

これはベトナム語でも同じなのです。
「元気してる?」というフレーズは相手が誰に対しても使うことができます。
もちろん会社の上司などには使いません。
日本人であっても上司に「元気してますか?」とは例えば敬語でも使いませんよね。
ではベトナム語を見てみましょう。

khoe khong?(コエ ホン?)
→元気?

このページで紹介したベトナム語のフレーズを音声で聞くことができます。

旅先で立場的に目上の人と会話をする機会はありませんので、この二つの単語を覚えておきましょう。
「khoe=元気」となり、「khong」は文末につくと問答無用で疑問文となります。
発音に注意したいのは「khong」です。
コツとしては語尾の「ン」を口を閉じて発音してください。

知って欲しいベトナム語のマメ知識

日本人が日本語の概念で考えると、「元気?」と言いたいならば「khoe?」でいいのではないかという疑問が生まれますね。
日本語だとそれは可能です。

何の脈絡もなく「元気」と相手に言っても、末尾の発音を持ち上げれば「?」にすることができます。
英語もおなじように、肯定文を話しても末尾の発音を持ち上げれば疑問文にすることができます。

しかし、あいにくベトナム語ではそうはいかず、「khoe」と平坦に言えば「自分が元気」という意味になりますし、「khoe?」と末尾を上げると、今度は意味自体がなくなり、通じなくなってしまいます。
ですので、疑問文にしたい場合は「khong?」をつけなければなりません。

北部と南部の違い

日本語も各地域によって言葉は異なりますね。
東京が標準語だとしても、栃木はなまっていますし、関西は語尾が異なりますし、東北になると言葉自体が異なってきます。
これはベトナムでも同じです。

一般的に参考書や学校の授業で勉強するのは標準語であるハノイの発音が基準となります。
しかし、旅行者の方のほとんどは南部のホーチミンへ訪れるかと存じますので、当サイトでは南部発音を基本としております。
ただし、あくまでも日本人が発音して通じやすい方をとりますこともご了解してください。

例えば、上記例題では「khong」を「ホン」とカタカナ語訳しましたが、参考書によっては「コン」と訳していることの方が多いですね。
ただ会話ではコンよりもホンよりの発音が多いですので、当サイトではホンに統一したいと思います。

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