「あなたは何歳ですか?」

「あなたは何歳ですか?」

アメリカでは相手の年齢を訊ねるのはご法度です。
特に相手が女性であれば、それだけで相手は不快な思いをしますし、最近は履歴書にも年齢は記載する必要がなくなってきているほどです。
対して日本人は相手が女性でも多少の躊躇いはあるものの、実際のところ訊いてしまいがちですね。

相手が10代20代と若ければいいのですが、30代以降となると、年齢はデリケートな問題となってきますので、人によっては答えたくない、知られたくないという方もいることでしょう。

ではベトナムではどうでしょうか。

年齢を聞くのは当たり前

ご安心ください。
ベトナムでは実は相手に年齢を訊ねるのは至極当たり前なのです。
無論相手が女性であってもです。

この理由はベトナム語の文法にあります。
前回「人称代名詞」のことについてご紹介したのは覚えていますか?
相手の年齢が年上か年下かによって、自分と相手の人称代名詞が変わるというものです(em/anh/chi)。

この人称代名詞はベトナム語にとってはかなり重要な位置を占めます。
相手が見た目で明らかに自分よりか年上(年下)かが判断つけばいいのですが、そうでなければ、実際年齢を訊ねないと分かりませんね。
仮に自分よりも年上の相手に対して「em」と言ってしまうと、それは失礼に当たります。

よって、ベトナムではコミュニケーションの一環で年齢を訊ねるのは問題ないと言えます。

(人称代名詞)+Bao nhieu tuoi?(バオ ニュー トゥオイ?)
→(あなたは)何歳ですか?

このページで紹介したベトナム語のフレーズを音声で聞くことができます。

発音のコツとしては「tuoi」ですね。
こちらは音声でよく確認しましょう。
また、一般的に年齢を訊ねる際は、子供や親しい間柄の人でない限り、冒頭に主語となる人称代名詞を入れます。

人称代名詞のマメ知識

相手が年上の女性であれば「chi」という人称代名詞を使うとご説明しました。
これは相手がまだ30代から40代程度の年齢の場合です(ギリ50代もいけるかも)。
それ以上に上の相手にはchiではなく、「co(コー)」を使います。
ちなみにcoには尊敬の意味も含まれているので、学校での女性教師に対しても使われます。
しかし、ベトナム人の感覚からすると、coと呼ばれるとちょっと年取った感じがするようで、中には「chiと呼んで」と言う人もいるようです。

基本ベトナム語では相手の名前を呼ばずに、人称代名詞で呼ぶのが一般的なので、相手の名前を忘れてしまうこともしばしばあるとか……。
それでも会話や関係が成り立つのですから、便利ですねー。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP