「文+しかし~」

「文+しかし~」

今回は、二つの文章の間に接続詞の「しかし」を使ってみましょう。
「しかし」は、「nhung(ニュン)」というベトナム語を使いますが、逆接で使う「ma(マー)」を入れて、「nhung ma」とすることもできます。
文章中はmaは省略するのが一般的ですが、会話の中では、言葉に弾みをつけるためにnhung maと言う場合があります。
どちらもお好みなので、言いやすい方を使ってください。

nhungとMac du

「~だけれども」という文を作るときは、文頭に「Mac du(マックユー)」を置きます。
この場合もnhungと同様二つの文章を作ることができます。

なぜなら、最初の文章で「~だけれども」、後ろの文章で「しかし、~だ」と続くからです。
このときの後節にもnhungを接続詞に使います。

では例文を見てみましょう。

Em ay dep,nhung em ay la nguoi dang ghet.(エムエイ デップ、ニュン エムエイ ラー グイ ダンゲ)
→彼女は美人です。しかし、嫌な人です。

Mac du em ay dep,nhung em ay la nguoi dang ghet.(マックユー エムエイ デップ、ニュン エムエイ ラー グイ ダンゲ)
→彼女は美人だけれども、嫌な人です。

上記はMac duの有無の違いだけで、言っていることは同じです。
ただし、日本語に置き換えてみると分かるように、会話の中では後者の方が自然な形です。
慣れないうちは、文章をぶつ切りにした方が相手も分かりやすいので前者を使い、ある程度慣れてきたら、後者を使ってさらにスムーズな会話を実践してみましょう。

言い訳好きのベトナム人

仕事で失敗したときや待ち合わせの場所に遅れたときなど、ベトナム人はまず最初に言い訳をします。
「私はしっかりやりました!しかし(でも)……」
「確かに遅刻したけど、でも……」

などと、逆接である「しかし=nhung (ma)」を頻繁に使う傾向があります。
ベトナム人と会話をすると、しきりに「nhung ma……」と聞きます。

中国には「机を叩いて失敗を責任転嫁をする」という俗諺があります。
ベトナム人はそこまではいかなくとも、失敗や非を認めずに、言い訳してその場をやり過ごそうとすることがしばしば。

「まだ発展途上国だから仕方ない」
「発展すれば民度も上がる」
と仰る方もいますが、長年ベトナムに住んでいる筆者から言わせると、「少しはマシにはなるが、本質的には将来もそう変わらない」という見解です。

最近騒がれている「民度」ですが、これはその国で生まれ育ったことが要因にある根本的な民族性の性格の問題だと思っています。
マナーや礼儀作法、道徳心は育むことができますが、国民性というのはそう簡単に変えることはできないのでは?と常日頃から考えている筆者です。

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