受け身

受け身

今回学習するのは受身の文です。
英語では中学校で基本文型は学習しますね。
この項では、受身の基本を解説したいと思います。

biとduocとdo

受身の文章とは、「~される」といった、自分がなにかしらの事態を被ることです。
ベトナム語においては、「bi(ビィ)」、「duoc(ドゥーク)」、「do(ヨー)」の3つを主に使います。
上記の3つはしっかりと使い分けなければ、相手に誤解を招く恐れがあります。

上記はどちらとも同じ「~される」という意味を持っていますが、「bi」は、自分に不利益、もしくは良いと思わないときに使用します。
例えば「叱られた」、「怒られた」、「盗まれた」といったデメリットの文章を作りたいときに「bi」を使います。

対して「duoc」は自分に有益、もしくは良いと感じたときに使用します。
「褒められた」、「招かれた」などです。
そして、「do」は主語が無生物のときに使用します。

特に注意したいのは「bi」と「duoc」ですね。
例えば、「私は父に怒られた」という文章で「duoc」を使ってしまうと、怒られて嬉しいことになってしまいます。
ドMなら使ってもいいですが、相手はドン引きしてしまいます(笑)

また、「~によって」という言葉は、「boi(ボイ)」で表します。
上記の例文では、「父によって怒られた」と解釈することができるので、「boi ba(ボイ バー)」となります。
ただし、文の形によっては、このboiを使わないことも可能です。

受身の基本文型は、「主語+bi/duoc/do+動詞+boi+人」となります。
しかし、「主語+bi/duoc/do+人+動詞」という形にもでき、この場合はboiはなくなります。

外国語に慣れていない方は、日本語の文章を頭で作る傾向にあるので、その場合は、変則的な「人+動詞」よりも、「動詞+boi+人=人によって~された」とした方が作りやすいかと思います。

では例文を見てみましょう。

Toi bi an cap vi.(トイ ビィ アンカップ ヴィー)
→私は財布を盗まれた。

Toi bi gian boi ba(トイ ビィ ヤン ボイ バー)
→私は父に怒られた。

Toi duoc co giao khen.(トイ ドゥーク コーヤオ ケン)
→私は先生(女)に褒められた。

Toi duoc khen boi co giao.(トイ ドゥーク ケン ボイ コーヤオ)
→私は先生に(女)に褒められた。

Tieu thuyet nay do anh ay sang tac.(チウトゥエット ナイ ヨー アンエイ サンタック)
→この小説は、彼によって創られた。

boiとbang

「~によって」という言葉は、「boi(ボイ)」もしくは「bang(バン)」で表現します。

boiは今回学習したように、主に受身の文章で使用します。
対して、通常の文章ではbangを使います。

例えば「私はバイクで学校に行く」という文章をベトナム語にしたときは、「Toi di hoc bang xe may.(トイ ディーホック バン セーマイ)」となります。
どちらも英語の「by」に相当する単語ですが、使い分けには注意が必要です。

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