完了の「roi」と未完の「chua」

完了の「roi」と未完の「chua」

疑問詞の解説の際に、「chua(チュア)」は既に出てきましたね。
「まだ~ですか?」という意味を持つことから、未完の状態を肯定及び疑問で表現する際に使用されます。

代表的な例文は「an com chua?(アンコム チュア?)=ご飯食べた?」でした。
これは、過去から現在に至るまでにご飯を食べたかどうかを質問する際に使用されます。

そして、今回学習するのがchuaと併せて「roi(ローイ)」です。
chuaが未完に対して、roiは完了を表します。

完了した文章の末尾はroiで締めくくる

上記の例文の質問を返すとき、もし、まだ食べていないのであれば、「Toi chua an com.(トイ チュア アンコム)=私はまだご飯を食べていません」となり、これは未完を表します。
一方、すでに食べているときは、「Toi an com roi.(トイ アンコム ローイ)=私はご飯を食べました」となり、完了を表すことになります。

このroiは、日本語で訳すと「~した」となりますので、もし「Toi an com.」だけでは完了となりませんので、文法上は間違いとなります。
必ずroiを末尾につけてください。

ここでワンポイントですが、roiは「~した」と訳して覚えるよりかは、あくまでも「完了の表現の際に使用する」と覚えてください。
例えば、「Mai chung ta gap 10gio sang.(マイ チュンター ガップ ムイヨー サン)=明日、私たちは午前10時に会います。」と言われた場合、「分かりました」と返したいですね。

その場合は、「hieu=分かる」という単語に、完了のroiをつけて、「hieu roi」と返します。
ちなみに、ベトナム人は、このhieuすら省略して、「roi」のみ返すのが常です。
これはroiが完了の意味を持つことから、「既に承知している」という意味合いが込められているからです。

もう一つ例文を作ってみましょう。

Toi da song o vietnam 3nam roi.(トイ ダー ソン オ ベトナム バーナム ローイ)
→私はベトナムに住んで3年が経過しています。

上記の文末にroiがなくとも、意味は相手に通じますが、なにか物足りません。
会話及び文法上も必ずroiが必要となります。

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