文末詞

文末詞

「~ですよね?/でしょ?」という意味では、「~phai khong?(ファイコン?)」という表現をベトナムの在住外国人はよくします(次項で詳しく解説します)。
しかし、当のベトナム人はどうでしょうか。
phai khongよりも、もっと短い言葉を実際は使用しているようです。

今回学習するのは「文末詞」。
文末に一言添えるだけで、相手に同意を求めるようなニュアンスの文章を作ることができます。

文末詞はニュアンスに注意

まず最初に覚えたいのが「nha(ニャー)」と「nhi(ニイ)」です。
文末に置くことによって、「~でしょ?/~よね?」といった日本語訳ができます。
これは、主に親しい友人や恋人といった関係の相手に使います。
会社の上司など、目上の人に使ったら失礼に当たりますので、ご注意下さい。

一方、目上の人に使うのは「a(アァ)」です。
教師や会社の上司などに使います。
こちらは同意を求める意味ではなく、相手への敬意を表す付属語ですので、どんな文章でも最後につければ、それだけで丁寧になります。

その他にも、例えば雑誌に映っているジャニーズを見て、「彼って格好いいよね!」と相手に同意を求める場合。
この場合は、相手に格好いいと言ってもらいたい、いわば半ば強制的に同意を求めるようなニュアンスとなります。
こういったときは、「chu(チュー)」を使います。

では、早速例文を見てみましょう。

Chung ta se di vietnam nha.(チュンター セーディー ベトナム ニャー)
→私たちはベトナムに行きますよね。

Cafe nay dep nhi?(カフェナイ デップ ニイ?)
→このカフェは綺麗でしょ?

Xin chao a.(シンチャオ アァ)
→おはようございます。(目上の人に対して)

Anh ay dep trai chu?(アンエイ デップチャイ チュー?)
→彼って格好いいよね?

儒教が浸透していると感じるとき

ベトナム人の学生とよく話す機会があるのですが、彼らはみんな家族をとても大切にしている印象を受けます。
例えば、大学生の頃から田舎からホーチミンへ来て、日々のアルバイト代の8割近くを実家の両親に仕送りしている人もいました。
また、ある日系企業に勤めるベトナム人女性は、毎月の給料の約半分を同居している両親に渡しているとのことでした。
「どうしてそんなにあげるの?」
と筆者が訊くと、彼女たちは怪訝な目で筆者を見てこう言うのです。
「だって自分を育ててくれた大切な両親じゃない。身を犠牲にするのは当然のことよ」
「親の面倒は子どもがみる。これって当然でしょ」
一人親の反対を振り切ってベトナムに移住した筆者は……彼らに「この親不孝者が!」と叱咤されることでしょう。
ただ、ときどきちょっと行きすぎている感が否めませんが、それでも親に対しての尊敬の念を持つことは、非常に道徳的だと思う筆者でした

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