疑問詞と返し方

疑問詞と返し方

本項は「疑問詞」に重点を置き、その返答の仕方もご紹介したいと思います。
疑問詞と言えば、日本語では「~ですか?」、「~しますか?」といった言葉を文末につけるのがルールですね。
英語では「do」や「have」を文頭に持ってくることによって、疑問文に生まれ変わります。
ではベトナム語はどうやって疑問文を作るのでしょうか。

疑問文の作り方

ベトナム語の疑問詞は「co+khong(コー+コン)」、もしくは「chua(チュア)」を文末に持ってきます。
まずは例文を見てみましょう。

Anh co di xem phim khong?(アン コー ディー セムフィム コン?)
→あなたは映画を見に行きますか?

となります。まず対象となる人称代名詞を先頭に、次に「co」を動詞の前に置きます。
そして文末に「khong?」を置いて完成です。
ただし、上記はあくまでも文法に忠実なだけであって、実際の会話では「co」はしばしば省略されます。

◆二通りの「co」

「co」は上記のような疑問詞を作るために使われるほか、「持っている」という動詞でもあります。
英語の「have」ですね。

Toi co ban trai.(トイ コー バンチャイ)
→私は彼氏を持っています(→私は彼氏がいます)。

Toi co mot ly tra da.(トイ コー モッリー チャダー)
→私は一杯の冷たいお茶を持っています。

このような文が成り立ちます。
そこでふと疑問となるのが、「私は一杯の冷たいお茶を持っていますか?」という疑問文を作るときです。
この場合、「Toi co(疑問詞) co(動詞) mot ly tra da khong?」という文章にはならなく、coは一つのみ文中に加えればOKです。

文末に「khong」をつければ、とりあえずは疑問文(相手に質問を投げかけている文章)になります。

もう一つが「chua(チュア)」です。
chuaは、「まだですか?」という未完の疑問詞を作るときに用います。

Em co ban gai chua?(エム コー バンガイ チュア?)
→あなたはもう(まだ)彼女がいませんか?

Em an chua?(エム アン チュア?)
→まだご飯を食べてない?

となります。「chua」を「khong」にしても意味は通じますが、過去からいままでを通して質問している場合は、chuaを使います。

返答の方法

次は質問に対しての返答方法です。
上記の「an chua=ご飯食べた?」と質問されたとき、イエスの際は「roi」、ノーの場合は「chua」を用います。

「roi」は別頁で詳しく解説しますが、完了の意味があります。
つまり、「もう食べたよ」という略語となるのです。
一方まだの場合は、「chua=まだ」をそのまま使います。

次に「khong?」で質問されたときです。
この場合は、イエスの場合は「co」、ノーの場合は「khong」を用います。
「co」は「持っている」という意味ですので肯定的なイエスとして使い、「khong」はもともと「~ない」といった否定するときに使います。※次項解説

会話の際は「ha?」を使うことも

「ha?(ハァ?)」は口語表現の疑問詞です。
ベトナム人同士の会話では、しばしばkhongの代わりにhaを使います。

最初の例題のhaをあてはめる場合は、「Anh (co) di xem phim ha?(アン (コー) ディー セムフィム ハァ?)」となります。
英語でも最後に語尾を上げて「ハァ?」とか「アァ?」を使いますね。
それと同じ要領です。

旅行中、お店やホテルのスタッフとやりとりする際に疑問文は必須となります。
極論から言えば「通常の文の最後にkhongをつければOK」なので、簡単に覚えられるかと思います。

 

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