否定文

否定文

英語の否定文は「not」。
基本はdoや助動詞につけて、don’t, have not, can’tを動詞の前に置きます。
ベトナム語では、疑問詞で触れた「khong」や「chua」を使用します。

khongとchua

「khong(コン」)を否定として使う場合は、「~ない」という意味で覚えておくと便利です。
一方、「chua(チュア)」は「まだ~ない」という否定の意味を持っています。
では早速例文を作ってみましょう。

Toi khong di dai hoc.(トイ コン ディー ダイホップ)
→私は大学に行かない。

Toi khong hieu.(トイ コン ヒウ)
→私は分からない。

khong co gi.(コン コー ジー)
→どういたしまして/なにもない。

Toi chua co ban gai.(トイ チュア コー バンガイ)
→私はまだ彼女がいない。

Toi chua di vietnam.(トイ チュア ディー ベトナム)
→私はまだベトナムに行かない。


このような形となり、すべての文に置いて「主語+khong/chua+動詞」で否定文が構成されていることが分かりますね。

「どういたしまして」の真相

ベトナム語で「どういたしまして」と言う場合は、「Khong co gi.(コン コー ジー)」と表現します。
これは直訳すると、「なにもない」という日本語訳です。※肯定文で「gi」を文末に持ってくると、全体否定となります。
つまり、「そんな言葉は必要ないよ」、「私は何もしてないよ」的なニュアンスなので、英語で言えば「nothing」に近い意味を持っています。

ですので、khong co giはどういたしまして以外の場面でも使われます。
例えば、「いま何を考えていますか?」と訊かれて、「なにも考えてないよ」と言いたい場合も、やはり「khong co gi.(なにもない)」を使います。
また、「いま、なにか持っていますか?」との問いにも同様です。

ベトナム語の否定文は、英語のように動詞にnotをくっつけるわけではありませんので、語形が変わることはありません。
それも覚えやすいベトナム語の魅力となります。

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